心地よい伝え方のための心得
働き方改革により、効率的な働き方や労働時間の短縮が求められています。
現場の的確な指示や注意喚起ができずコミュニケーションロスに陥ると、
作業の「二度手間」で余計に時間がかかってしまい、
ストレスフルな職場となってしまう危険性があります。
今回はお互いが心地良くなるための上司の伝え方について解説します。
心地よい伝え方
のための心得
働き方改革により、効率的な働き方や労働時間の短縮が求められています。
現場の的確な指示や注意喚起ができずコミュニケーションロスに陥ると、
作業の「二度手間」で余計に時間がかかってしまい、
ストレスフルな職場となってしまう危険性があります。
今回はお互いが心地良くなるための上司の伝え方について解説します。
仕事の大部分は他者との意思疎通で成り立っているといっても過言ではありません。その部分がうまくいけば、仕事が驚くほどスムーズに進みます。もし、あなたが上司の場合は、伝え方次第で、部下の作業時間が短縮するため、全体の労働時間にも影響を及ぼします。
例えば、資料作成の依頼時に、自分は指示したつもりでも、出来上がったものが依頼した内容やイメージと違う。こうした経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
部下はせっかく意欲的にやってくれたというのに、また時間をかけて修正をしなければならず、結局「二度手間」に。双方が「自分は悪くない、悪いのは相手」と思い込み、お互いの関係性も悪くなります。
もし、「もっと時間をかけて、伝えておくべきだった」とか「こちらの言っていることが理解できない相手が悪い」と思っている人がいたら、まずは考え方を変えましょう。
コミュニケーションロスの発生理由は、受け取り側ではなく、往々にして伝え方に問題があるからです。その問題とは、意外とシンプルなもので「話が長い」「結論が見えない」「イメージがわかない」などといったもの。この問題をなくすために、伝達時のフローを5段階の型に当てはめてみましょう。伝える内容の整理がつくとともに、短い時間で要点を的確に伝えやすくなります。
5段階とは「要点(結論)」→「理由」→「具体的な話」→「要点(結論)繰り返し」→「相手の復唱」これを徹底すれば、伝わる話し方ができます。
要点(結論)→「結論から言うと、お伝えしたいのは××ということ」 | |
理由(冒頭で伝えた「要点(結論」が正しいと言える理由を伝えます)→「(結論から言うと、××です。)その理由は〇〇だからです」 | |
「具体的な話」わかりやすい事例や見本を示して、相手に制作物や業務のイメージを持たせます。「結論」を補足する具体例や資料などを示しても良いでしょう。→「たとえば、こういうことがあります。(だからこの結論で正しいのです)」 | |
その後、要点を繰り返して念押しをします。 | |
最後は、部下に復唱させてお互いの確認作業となります。 |
ある調査によると、働く人の7割が自分のことを伝えベタだと思っているという結果があります。そして会社を辞める理由の多くが上司とうまくいかないという結果も。部下と上司との間で意思疎通がとれていたら、離職率も下がるわけです。伝え方は技術です。
5段階の伝え方を実践し、お互い気持ちよく仕事を進めていただきたいです。