上場企業の経営層が抱える課題を解決

上場企業の経営層が抱える課題解決を支援
近年注力するのがRPAによる経理の自動化

　グローウィン・パートナーズは、「経営参謀のプロフェッショナルチーム」として、クライアントの経営層が抱える課題解決のサポートをしており、コンサルティングファーム出身者や公認会計士、事業会社のCFO・経営企画部門・経理・財務部門出身者など、多様なバックグラウンドを持つスタッフが在籍しています。
　現在は3本の柱で事業を運営しており、1つは創業当初から力を入れてきたM&Aをはじめとするフィナンシャル・アドバイザリー事業です。多くは上場企業が関係する案件であり、M&A戦略の立案、実行からPMI（M&A後の統合プロセス）までワンストップで提供しています。これまで、累計450件以上のサポートを実施しました。最近は、国内企業による海外企業買収を支援するクロスボーダーM&Aにも力を入れており、昨年M&A WORLDWIDE®というM&Aファームの国際組織に加盟しました。社内には英語が堪能な人材も多数在籍しています。
　次が将来有望なベンチャー企業への投資を行うベンチャーキャピタル事業です。主にミドル・レイターステージの企業に投資してIPO支援を行うほか、近年増加している大企業へのM&Aなど、最適な出口戦略をサポートしています。
　そして最後の柱が、「会計×IT」で経理部門に革新を起こし、自動化やペーパーレス化による生産性の向上を図るAccounting Tech® Solution事業です。これは、従来、当社が上場企業に提供してきた経理業務のBPO事業を発展させたものです。クライアントは売上高100億～5000億円程度の上場企業が多く、マンパワーで対応するのではなく、RPA（Robotic Process Automation、ホワイトカラーの業務を自動化するテクノロジー）やクラウドソリューションなど、最新のテクノロジーで業務を変革するコンサルティングサービスです。

データの仕訳など単純作業はロボット任せ
「経理を経営に変革する」ことで高付加価値化

　Accounting Tech® Solutionの導入はいくつかのフェーズに分かれます。まず、紙ベースで行ってきた経理業務を、OCR（光学的文字認識）の導入などもセットにし、ペーパーレス化を図り、全ての経理書類がデジタルデータとして扱えるようにした後、RPAによって、データを仕訳して勘定奉行などの会計システムに蓄積していく仕組みを構築します。従来経理スタッフの力に頼っていた会計データの収集や入力、コピー・切り取り・貼り付け、加工、登録などの単純作業をロボットに任せることによって、経理の自動化を図っていくのです。
　一方で、蓄積された会計データを出力し、これを加工して経営分析を行ったり、資料を作成する際にもRPAは活用できます。こうしてインプットにもアウトプットにも適切にRPAのプロセスを取り入れることによって、経理業務の大幅なスリム化が可能となります。
　その結果、今までルーティンワークを行っていたスタッフは、より経営層の役に立つような高付加価値の仕事にシフトする必要があります。つまり、今までルーティンで行っていた伝票の記帳や仕訳作業、入金データの取り込み、紙や帳票の保管、月末処理、帳票出力などをRPAで自動化したり、ペーパーレス化することで創出できた時間を、経営判断に資するような分析レポートの作成、経営層への財務面からのアドバイスなどに充当するのです。これを、私たちは、コンセプチュアルな表現で「経理を経営に変革する」と言っています。ルーティンワークからの解放によって、経理部門を社内で重要な役割を担う主役級のポジションにしたいというのが、私たちの思いなのです。

RPAによる自動化の受け皿に勘定奉行を活用
経理スタッフの経営視点強化も研修で支援

　こうした経理の自動化のプロセスで鍵となるのが、データの受け皿となる会計システムです。私たちがその部分に勘定奉行を積極的に取り入れるのは、長年の実績と手厚い保守サービスによる信頼性、直感的な使いやすさ、そして、RPAなど外部システムとの連携がスムーズに行える点に優位性を見出しているからです。将来、RPAにAIが加わるなどインプットやアウトプットの自動化技術は高度化することが確実です。そうした際でも勘定奉行であれば、高い連携性と充実かつ使いやすい機能によって、この先も受け皿として汎用的に使い続けることができます。経理に関して、OBCは“システム”を、私たちは“プロセス”を進化させ、タッグを組んで時代のトレンドに合わせた自動化のソリューションを提供していくことを目指します。
　一方、経理を経営に変革するために、私たちが得意とする経営層へのアドバイザリーサービスも合わせて提供しています。加えて、クライアントの経理スタッフが経営視点で物事を考えることができるように、研修による能力開発も支援していきます。当社の研修をカスタマイズして提供することから始め、徐々に充実を図っていく予定です。

人手不足を背景に経理の変革の波は加速する
自動化は働き方改革につながる有効な施策

　将来的に日本の労働力人口は減少し、経理の人手不足は今以上にシビアになっていくと考えられます。また、経営層からは経理スタッフの生産性の向上を求める声もあります。このような背景により、数年前から様々な業務でRPAが活用されるようになり、経理部門にも遅ればせながら導入する機運が芽生え始めているのが現状です。
　これからは経理部門の変革の波はますます加速していくことでしょう。経営者としては、RPAと会計システムの連動による自動化をいち早く導入することが、先手を打って問題解決を図る突破口につながります。経理スタッフも、従来のルーティンワークだけを行っていては、将来的に仕事がなくなってしまう可能性も否定できません。そうした事態を回避するためにも、経営をサポートできる財務の分析力、助言、提案力を磨き、付加価値の高い人材に進化していく必要があるでしょう。
　経理の自動化は、ルーティンワークの負荷を減らし、生産性を高める点で、働き方改革の実現に資する取り組みです。当社では現在多くの上場企業に対し、経理自動化プロジェクトを推進しており、今後も積極的に展開していく計画です。

Vol.54

「ASOSのひろば」では、OBCが運営・管理するパートナー制度に加入するプロフェッショナルが登場！自慢のサービスを紹介しながら、企業に役立つ様々なトピックスを語っていただきます。

グローウィン・パートナーズ株式会社取締役COO／公認会計士

石原弘貴

(いしはらこうき)

2002年、監査法人トーマツ（現・有限責任監査法人トーマツ）に入所後、2007年にグローウィン・パートナーズ株式会社に入社し、2013年から同社取締役。上場企業グループの経理BPO/BPRサービスや管理会計制度構築コンサルティングの立ち上げを主導し、会計及びその周辺システムの提案やRFP作成支援のサポートに関与。その他、セミナーへの登壇や執筆活動も実施。現在は、RPAなど先進的なIT技術と会計システムを連携させて経理業務を自動化する「Accounting Tech® Solution」の展開に注力。

Vol.54

グローウィン・パートナーズ株式会社取締役COO／公認会計士

石原弘貴

(いしはらこうき)

グローウィン・パートナーズ株式会社

2005年設立。上場企業のクライアントを中心に、設立以来450件以上のM&Aサポート実績を誇るフィナンシャル・アドバイザリー事業、「会計×IT」の業務プロセスコンサルティングを提供するAccounting Tech® Solution事業、ベンチャーキャピタル事業の３つの事業を展開している。大手コンサルティングファーム出身者、大手監査法人出身の公認会計士、上場企業の財務経理経験者を中心としたプロフェッショナル集団であり、多くの実績とノウハウに基づき、「プロの経営参謀」としてクライアントを成長（Growth）と成功（win）に導く。従業員数は85名（うち、公認会計士19名、税理士1名、2018年10月現在）。

https://www.growin.jp/

住所：東京都千代田区永田町2-14-3 東急不動産赤坂ビル 8F

TEL：03-5157-1616（代表）