リーダーとしての心得と行動
会社に属し、仕事の経験を積んでいけば、いずれ誰しも
部署やプロジェクトのリーダーに任命される機会があるはずです。
また、実際に今、リーダーとしてメンバーをまとめている方もいるかと思います。
リーダーはどのようなことを念頭に行動し、
何に気をつけなければならないのでしょうか。
誰もが知っておくべきリーダーの心得と行動を紹介していきます。
リーダーとしての
心得と行動
会社に属し、仕事の経験を積んでいけば、いずれ誰しも
部署やプロジェクトのリーダーに任命される機会があるはずです。
また、実際に今、リーダーとしてメンバーをまとめている方もいるかと思います。
リーダーはどのようなことを念頭に行動し、
何に気をつけなければならないのでしょうか。
誰もが知っておくべきリーダーの心得と行動を紹介していきます。
まず、あなたにとって、ビジネスシーンでのリーダーに求められる資質(=持つべき能力)とは何だと思いますか。「人から信頼される」「人をやる気にさせられる」「説得力がある」など、様々なことが挙げられるでしょう。リーダーを任される前に、リーダーに求められる資質を知ることは大切な最初のステップです。
もしあなたがリーダーに任命されたら、リーダーに求められる資質のうち、今の自分自身にどのくらいその資質が備わっているか確認してみてください。リーダーを任されるくらいなので、該当する項目は多いはずです。該当していない項目があれば、今後習得し、その資質を磨いていけるように具体的に計画を立て、実行していくことが大切です。初めからリーダーをそつなくこなせる人はいません。努力を重ねることで、リーダーとしての能力や自覚が備わっていくものです。
私が、数多くあるビジネスシーンでのリーダーの資質のうち、最も重要だと考えるのが、自信がなくても前向きに見えることや、周囲がリーダーに関わることで安心感が持て、前向きになることです。もし、あなたのリーダーが、自分の行動や発言に自信がないように見えたら不安になるはずです。もちろん、リーダーの自信というのは、自信家とは違います。周囲に「この人についていけば、自分もできそうな気がする」と思わせる・感じさせることが重要なのです。初めてリーダーを任された場合、最初から自信たっぷりという人はほとんどいません。生まれながらのリーダーというのは、カリスマと呼ばれる人たちでしょう。多くの人は、自信がないままにリーダーになるというのが通常です。
リーダーとしてまず身につけることは「自信」です。自信がなければそれを克服することです。具体的な対応策は、身近なリーダー、あるいは尊敬するリーダーに会って話を聞く、リーダーに関する書物やリーダーとして評価されている方の著書を読む、業務に関する勉強を改めて重ねる、情報を徹底的に収集することなどです。そして忘れてはならないのが、束ねるメンバーそれぞれの特性や得意・不得意を把握することです。リーダーは全体を把握しながら、ピースであるメンバーをどのように当てはめていくかを考えなければならないからです。リーダーはメンバー全員の力を借りながらもフォローし、足りない部分は補っていくという作業が必要です。ただ命令する・指示を出すだけではなく、メンバーそれぞれの力をしっかり発揮できるよう相手をリスペクトしなければなりません。リーダー自身がメンバーの一員となり、切磋琢磨していくことでよりよいチームが作り上げられていくでしょう。
すでに持っている資質を最大限に発揮することもリーダーとして重要なことです。これまで経験したこと、特に失敗の中から学んだことは大きな武器になり、それを強く自覚することは、「すでに身につけている自信」につながります。
かつて名を馳せたリーダーからも、リーダーとしての心得を学ぶことができます。ある名将の言葉があるのですが、その中に込められた、「リーダーたる者、口だけであれこれと指示を出すだけではなく、まずは自らが実践して手本となるものを見せるべき。その後、部下にやってほしいことを説明するべきだ」と説いているものがあり、リーダーの心得・行動として的確なアドバイスをしています。こういったリーダーの姿勢によって、部下からの信頼を得ることにつながり、「このリーダーだったらついていこう!」という気持ちにさせるのです。
私が客室乗務員をしていた時、飛行機の中で多くのリーダーにお会いしました。その方々に共通していたことが「素直さ、謙虚さ、勉強家」です。人を動かしていくには、ただ自分が優秀なだけではダメで、周囲から愛され、尊敬される人でなければならないことを思い知らされました。
以上のような心得や行動は、リーダーとしての第一歩として心にとどめておくべきことです。そしてもうひとつ、忘れてはならないことが、自分がどんなに周囲から評価されるリーダーになったとしても、リーダーとして常に磨き続ける姿勢を欠かしてはいけないということです。勉強や情報収集を怠らず、メンバーを尊重することを忘れず、真に尊敬され続けるリーダーを目指しましょう。