2020年冬号 ASOSのひろば（税理士や社労士のプロフェッショナルが企業に役立つトピックスについて語る）

IPOに向けた労務コンサルティングサービスの展開

　社会保険労務士法人みらいコンサルティングは、みらいコンサルティンググループとして、労務や人事のコンサルティング、アウトソーシング（BPO）サービスを提供しています。
　みらいコンサルティングは過去に、監査法人系のコンサルティング会社だった経緯もあり、特に株式上場（IPO）を目指すお客さまの人事労務管理体制の整備を数多くご支援してきました。昨今の労務問題では、働き方改革関連法の施行もあり、上場後におけるトラブルのケースによっては、企業へ与える影響は非常に大きく、上場に向けた審査においても、事前に労務管理体制を整備することが求められています。
　このような背景から、私たちは、IPO準備時において企業における労務管理体制の課題を把握し、その改善の方向性を報告する「労務コンプライアンス調査」サービスを提供しています。
　労務コンプライアンス調査とは、労務管理全般に関する事項について、運用面も含めた総合的な観点から網羅的に労務リスクの洗い出しを行う短期調査です。IPOに向けては、早期に労務リスクを洗い出していただき、適切な労務管理体制を整備いただくことが望ましいと考えています。また、みらいコンサルティンググループとしてご支援しているM＆A（企業買収）、そのデューデリジェンス（DD）の際に、労務DDを合わせてご支援する場合もあります。

給与計算・社会保険業務におけるBPO
高いセキュリティの奉行クラウドの提案も

　人事労務のコンサルティング業務と合わせて、BPO（アウトソーシング）業務についてもご支援しており、これまでも、奉行シリーズを活用した給与計算や社会保険業務のアウトソーシングサービスを提供しています。特に昨今の採用難や専門人材が不足する中で、アウトソーシングのご相談も非常に増えています。また、2020年4月からの大企業を中心とした特定法人の社会保険手続きの電子申請義務化や、人事担当者さまが給与計算を自社で行われている場合に、採用や人事（企画）といったコア業務へ人材を集中させたいというご意向からも、アウトソーシングへの益々の期待に繋がっていると感じています。
　こうした中、これまでのオンプレミス型のシステムからクラウド化へのニーズの高まりもあります。私たちも実際に、お客さまのご状況に応じて、奉行クラウドの導入についてアドバイスさせていただく機会が増えています。経営者さまや人事担当者さまにおかれましても、社会全体のデジタル化の流れにおいて、システムのクラウド化は当然検討すべき選択肢というご認識を持たれている印象です。また、私たち「士業」の業界全体でみた場合にも、クラウド化に対応することが喫緊の課題となっています。
　奉行クラウドであれば、お客さまとリアルタイムの情報共有が可能になり、高いセキュリティで安心して使えることが利点です。APIを利用し、他のシステムと自動連携させることも容易となるため、バックオフィスの自動化、省人化にも寄与できます。

“デジタルシフト”は必要不可欠
システムを前提としたBPR（業務改善）も重要

　今後も労働人口が減少していく未来が予測されている中、奉行クラウドなど最新のシステムやサービスを活用し、データの蓄積や他のシステムとの自動連携を行うことで、真の生産性向上やヒト不足を起因とした事業課題の解消、そして新たなビジネスの創造が必要になってくると感じています。みらいコンサルティンググループでは企業におけるデジタル推進、これを「デジタルシフト」と呼んでいます。実際に私たち自身もAIやRPAなど様々な活用を進めていますが、今まさに企業にとって必要不可欠なデジタルシフトを本気になってご支援しています。
　また、デジタルシフトでは、単にシステムを導入するだけではその効果は不十分な場合もあります。業務のシステム化（自動化）では、そのシステムの前後に渡る業務プロセスも重要であり、デジタルシフトのポイントの一つとして、システムに合わせた業務プロセスの改善をご提案することもあります。こうした業務プロセスの改善（BPR）コンサルティングもサービスとして提供しています。先程の給与計算・社会保険手続きのBPOとBPRの視点をもとに、お客様にとって最適なサービスのご提案を行っています。これを私たちは「BPS（ビジネス・プロセス・サービス）」として、みらいコンサルティンググループのデジタルシフト支援の一つとして提供しています。

企業の様々な経営課題やお悩みにワンストップで対応
“SDGs”の視点でお客さまの持続的成長を支援

　みらいコンサルティンググループは、人事労務だけでなく、会計や税務、事業承継、M＆A、国際ビジネスなど企業の様々な経営課題やお悩みに対し、グループ一体となってワンストップでご支援できることが特長です。そして今、私たちが最も大切にしていること、それは、お客さまやビジネスパートナー（仲間）と共に新しい価値を創造する「コ・クリエーション（共創）」を掲げ、これまでのコンサルティング業務だけでなく、新規事業を一緒に生み出していくことです。
　現在、世界中において「SDGs（持続可能な開発目標）」の考え方が必要となっています。企業においても、短期的ではなく長期的な視点で成長し、社会的課題を解決していくことがより求められてくると考えます。そこで、キーワードになるのは、「デジタル」「グローバル」、そして「人」です。これら3つの視点から、私たちはお客さまの持続的な成長をこれからもグループ一丸となってご支援していきます。

Vol.56

「ASOSのひろば」では、OBCが運営・管理するパートナー制度に加入するプロフェッショナルが登場！自慢のサービスを紹介しながら、企業に役立つ様々なトピックスを語っていただきます。

みらいコンサルティンググループ
社会保険労務士法人みらいコンサルティング　
代表社員／特定社会保険労務士

福田芳明

(ふくだよしあき)

大学卒業後、約5年間の社会保険労務士事務所を経て、2007年、みらいコンサルティンググループ入社。主に人事労務コンサルティング、アウトソーシングサービスを展開。「労政時報」など専門誌への寄稿や実務書籍の執筆、関連セミナーの講師など実績多数。

みらいコンサルティンググループ
社会保険労務士法人みらいコンサルティング
社会保険労務士

松元秀俊

(まつもとひでとし)

大学卒業後、ITソリューションテクノロジーを開発・販売する企業でHR系ソフトウェアの開発SEを経て、2009年、みらいコンサルティンググループ入社。労務業務（給与計算・社会保険事務）のアウトソーシングやプロセス改善コンサルティング、労働法に関する労務コンサルティングなど幅広い業務に従事。

Vol.56

みらいコンサルティンググループ
社会保険労務士法人みらいコンサルティング　
代表社員／特定社会保険労務士

福田芳明

(ふくだよしあき)

みらいコンサルティンググループ
社会保険労務士法人みらいコンサルティング
社会保険労務士

松元秀俊

(まつもとひでとし)

みらいコンサルティンググループ

1987年設立。2000年に中央青山監査法人の100％子会社になり、会計・税務・労務・IPOなど、経営全般を支えるコンサルティング会社としての基盤を確立。2007年、完全独立し、コンサルティング会社、税理士法人、社会保険労務士法人で構成される「みらいコンサルティンググループ」を結成。東名阪に加え全国の中核都市に支社や事務所を開設すると共に、中国、タイ、マレーシア、ベトナムなどに拠点を構えた。社会保険労務士法人としては、企業のIPOに向けた労務支援等、人事労務のコンサルティング・BPOサービスを展開している。

https://www.miraic.jp/

住所：東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン19階

TEL：03-6281-9810（代）