異性の部下に対する接し方
昨今、セクハラやパワハラを心配するあまり、部下とのコミュニケーションを
苦手に感じるビジネスパーソンの声を数多く耳にするようになりました。
とりわけ、異性の部下に対しては相当に気を遣っているようです。
そこで今回は、異性の部下とのコミュニケーションを図る上で
気を付けるべきポイントをご紹介します。
異性の部下に対する接し方
昨今、セクハラやパワハラを心配するあまり、部下とのコミュニケーションを
苦手に感じるビジネスパーソンの声を数多く耳にするようになりました。
とりわけ、異性の部下に対しては相当に気を遣っているようです。
そこで今回は、異性の部下とのコミュニケーションを図る上で気を付けるべきポイントをご紹介します。
テレビのニュースなどでは、連日のようにセクハラやパワハラに関する報道が流れています。これらの報道では、「加害者」が完全な悪者として扱われ、「被害者」には同情の声が寄せられます。ですが、よくよく考えてみると、報道を目にする私たちは、その詳細な真実までは知り得ません。果たして、セクハラやパワハラとは、すべてがそんなに単純な図式なのでしょうか。第三者が知らない事情があるとは考えられないでしょうか。
セクハラにおいては、その被害体験を共有する「#Me Too運動」というものもありました。こういった運動の広がりを目にすると、上役に当たる人間としては、自らがセクハラ・パワハラの加害者に仕立て上げられることは絶対に避けたいと思うものです。これは、男性に限ったことではありません。女性の上役も、男性の部下に対して「セクハラ・パワハラはしてはならない」と思わざるをえません。結果、「君子危うきに近寄らず」の姿勢になり、異性の部下に対して必要以上に接しなくなってしまいます。
ビジネスパーソンならお気づきの通り、ビジネスにはコミュニケーションが必要不可欠です。特に、「仲間」であるべき部下とは、日々しっかりとしたコミュニケーションを図る必要があります。それはもちろん、異性の部下に対しても同様です。
異性の部下との距離を縮めるためには、まずはセクハラ・パワハラを恐れずに、積極的に交流をすることが重要です。いわゆる「飲みニケーション」が最も効果的ではありますが、異性と夜に酒席を共にするのは気が引けるかもしれません。ならば、ランチに誘ってみるのはどうでしょうか。ランチミーティングと称しても良いでしょう。そこで、仕事の話だけではなく、ある程度プライベートな会話も振ってみます。そして、共通の趣味や興味、価値観などを探っていくのです。
人は、自分と類似した人間に引き寄せられるものです。自分と似た他者とのつながりを求めます。自分の上司が、同じ趣味や価値観を持っていると知ったら、異性の部下は自然と心を開くでしょう。そうして、信頼関係が構築できれば、「誤解の」セクハラやパワハラは起こりません。
上役は、どうしても部下に対して指示をする機会が多いです。これはつまり、上役から話をする機会が多いことを意味します。ですが、特に異性の部下に対しては、聞き役に徹することが大切です。
男性と女性は、まったく別の生き物といえます。異性が実際に何を考えているのか、真に理解するのは難しいものです。だからこそ、異性の部下が言いたいことに耳を傾け、できる限り理解し、可能な限り共感し、肯定することで、異性の部下に対する自らの理解を促す必要があります。
セクハラやパワハラの多くは、上役に対する不信感から生じるものです。「自分の話をしっかり聞いてくれている」と感じれば、異性の部下は、上役を信頼するようになります。そして、異性の部下の考えを理解することで、上役もセクハラ・パワハラをしなくて済むようになるわけです。
性別に関係無く、多様な人材が活躍する社会。重要なのは「ジェンダー問題がある」事実を認識することです。
ぜひ積極的にジェンダー問題に取り組んでみてください。